地域医療の核となっている主な病院で産科、小児科が廃止されるなど混迷を深めている。少子化が進み、子供の数と小児科医院の数において供給過多という状況から、総合病院などで廃止・休止が相次いでいるらしいが、それ以上に医師国家試験に合格した新人医師がこの科目を目指していないという背景もあるようだ。
新人医師などがこれらの科目を目指さない大きな理由はハッキリ言って手間と責任の重さ、設備投資にかかる莫大な費用の割に診療報酬が低いという問題があるためだ。 このため総合病院や大学病院、市立病院などでは不採算部門として切り捨てられ、開業医に任せようとする流れがある。
しかしながら、公立の病院ではこうした不採算部門を抱えながらの経営と社会的責任という狭間でジレンマに陥っているのが実情だが民間病院といえども社会に果たす役割や倫理的側面からもできるかぎり残してほしいと思うのだが・・・。