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モメています。

市議会の一般質問が始まったその日、「真剣に取り組もうとしている議会に対し、市側は誠実に対応して欲しい」と言いましたがその心配が的中してしまった。

3日間の一般質問を終えて、市長の政治姿勢や議会に臨む態度に対して60人の議員の不満は頂点に達していた。

その不満が爆発したのは広島高速3号線の太田川放水路渡河部の建設工法についてと西飛行場のあり方に絡む問題がこれまでの議論の経過と大きく変ってきたからである。

この二つの問題は切り離して考える事が出来ないからこそ5年という時間を要しているのが真実です。広島市自身も西飛行場の有効活用については重要な都市機能として基本的姿勢を認めていながら、5月31日に行われた県・市トップ会談ではそれまでのトンネル工法から橋梁も含めた「再検討」に方向転換した市長の優柔不断さが招いた混乱と言える。

表舞台での混乱の陰で一番の被害者は職員である。これまで市長の命に沿って作業を進めてきたのに最後の最後で市長の心変わりによってドンデン返しが起こり、そう簡単には心身とも回復しないだろう。また、これまで市長を支えていた一番の部下である道路交通局長は、この混乱の犠牲となってトップ会談の翌日、辞表を提出して辞職している。一番信頼していた部下を辞職させなければならないくらい、今の市役所内部は統制が取れなくて疑心暗鬼になっている。

こうした状況下にあっても広島市は西飛行場について重要な都市機能であるとの位置付けは変わらないとしているが、仮にこの部分を橋梁にすると滑走路を横断することになり、その距離は1850mから1450mへと短縮されジェット機は飛べなくなる。

こうした市長の政治姿勢や矛盾点に私をはじめ多くの議員が納得せず、議会が紛糾しているいるのが現状だ。

また、高速道路整備について、その整備費は県・市が折半で行うことになっており、県は3月の時点で当初予算に計上し、その議会で議決されているが広島市は今年度の整備費を当初予算に計上せず、「高速道路全体の整備見直しプログラムが完了してから補正予算で対応する」と3月議会で答弁していたが、太田川渡河部の工法が再検討になったのであれば見直しプログラムは完成していないことになる。したがって補正予算を提出する段階にないというのが私の主張だ。

ましてやこれまでの議論を一切無視して橋梁を含めて再検討するということは事実上の橋梁案への変更であり、秋葉市長の明確な政策転換である。
ならば、その態度を鮮明にし、市民に内容を説明する必要があるがそれを行うことなく詭弁と論点のすり替えばかりを行っている。

このような状況下で昨日行われた建設委員会では、この議案に賛成は1人という大差で否決され、22日の本会議でも否決される見通しが強まっている。

今朝の中国新聞ではこうした状況を記事で伝え、広島大学の戸田常一という教授のコメントが出ているが、飛行場に関することは間違っていないが、補正予算に関する内容はこれまでの議論の経緯を知らないで言ったとしか思えない内容となっている。
また、このようなことで早期整備が遠のくとしたら、その原因は誰が作っているのかと言いたい。
こうした記事を掲載することが市民の思考や判断を誤らせている大きな要因であることは言うまでもない。

いずれにしても今議会最終日は、またしても大荒れとなりそうだ。

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