6月10日から始まった6月定例会が昨日終わりました。
今議会では高速道路整備の問題が最大の焦点になりました。
高速道路公社に本年度事業費の半分を県と折半で負担する費用の約19億円が補正予算として上程されましたが、今春の予算特別委員会での答弁と食い違う市の対応となったため、この議案は否決されました。
予算特別委員会で「県は年度当初予算に19億円を含む予算計上となっているのに市は何故当初予算に計上しないのか」との質問に対し、答弁は「高速道路整備の見直しプログラムが確定してから予算計上する」としていました。
ところが5月31日に行われた知事・市長のトップ会談で、それまでの見直しプログラムに沿った広島市の方針を土壇場で市長が「工法を含め再検討する」と発言したことから見直しプログラムが確定しない状態になりました。
然るにこの補正予算を取り下げることなく議案のなかに含んだ不誠実極まりない政治姿勢が露呈しました。この結果、担当局長が辞職するなど混迷を深めていましたが、委員会や本会議を通して粛々と否決されました。
また西飛行場は将来の広島市にとって重要な都市機能であるとの基本姿勢をも脅かす市長の政治姿勢にこれまでの議論と結果に相反する形になったことから不信感が一層高まりました。
空港機能を本郷に集約し、西飛行場を潰そうとする知事の姿勢にも市議会は反発しており、これに同調するかのごとく「再検討」を表明した秋葉市長の優柔不断な言動はさらに決断と実行が出来ないイメージを強くしています。