長くて熱い夏が終わり、そしてまた始まる。
昨日25日、高校野球広島県大会の決勝が広島市民球場であった。甲子園をかけた兄弟対決は弟の迫田守昭監督(広島商)が3年前の雪辱を果たした。
結果は12:9で如水館を下し、実に16年ぶりの甲子園出場となった。
ともに準決勝を苦しみ抜いた末の決勝進出で、順当といえばそれまでだが国泰寺、近大福山は流石にベスト4に進出しただけの力を持っていた。
広島商は昭和63年の全国優勝を最後に甲子園から遠ざかっていたが平成に入って初めての出場となる。16回目の夏を数えて久し振りの甲子園はとても長かったが心からおめでとうと言いたい。
今大会で3番鹿森賢司君(左翼手)、5番吉川幸太君(三塁手)は我が広島佐伯リトルリーグの出身であり甲子園での活躍を期待している。今大会、岩本君の陰に隠れてはいるが彼らの活躍も見逃せない。
4番エースの岩本貴裕君はリトルリーグ時代のライバルチームで広島鯉城の出身だ。私も小さい頃から良く知っている。この選手は打撃に非凡な素質を持っており、今大会でもその実力を随所で発揮している。入学当時は投手よりバッティングを生かしたほうがいいと思っていたが今では投打に広商を背負って立っている。
広島商は昔から甲子園に出場することが目標ではなく全国優勝が最終目標なのでまだまだ道のりは長い。久しぶりの甲子園出場でこんなことを言っても解ってもらえないかも知れないが、今はその土俵に上がれただけなので喜んでばかりはいられない。
今後は同窓生、野球部OBなどたくさんの人たちが甲子園出場を支えてくれる。
そのことに感謝し、そして応援してくれる市民、県民の皆さんの期待に応えられる、広商らしい戦い振りを見せてほしい。
それが皆さんに一番の恩返しになるのだから・・・
「やっぱり広島から甲子園に出てもらわにゃぁ、力が入らんよのう。」と言った友人の言葉がやけに耳に残る今年の夏です。