プロ野球の労使交渉が今日から再会される。
スト突入で世論はさらに選手会に向けて吹いている。こうしたことを察知してか巨人の清武英利球団代表などは発言が微妙に変化してきている。
今日からの交渉では「新規参入の時期について」が最大の焦点になる。
前回の交渉でもその参入時期について最大限の努力を求めたがこの文言が拒否され、時期についても「2005年度から」を主張する選手会と「205年度以降」に拘る経営者側とで決裂した。
選手会の要求に対して柔軟に対応しようとしたのは阪神、中日、ヤクルト、横浜、広島、日本ハムで拒否したのは巨人、西武、ダイエー、ロッテ、近鉄、オリックスのそれぞれ6球団。
しかし、スト突入後、世論の大多数は選手会側に味方しており、巨人を中心とする強硬派は軌道修正を求められることになるだろう。巨人は世論を甘く見て第1次長嶋政権を監督解任という形で更迭したことにより読売新聞の不買運動が起こったり、系列会社のスポンサー離れが進んだことにつながったことを忘れてはいないだろう。
今やこの問題は新しいフランチャイズの取り合い合戦も含めて国民的最大の関心事で社会問題化している。このことを見誤ることなく対応しないと経営者側は予期せぬ大ヤケドを負うことになる。