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意義あるプロ野球交渉合意

日本プロ野球選手会と日本プロ野球組織は、昨日、交渉事項を7項目にまとめて合意した。
これにより25、26日に予定されていたストは中止になった。

近鉄とオリックスの合併話が表面化してから3ヶ月あまり、球界再編~1リーグ制へという流れは先週のストライキ突入で大きく変化し、国民世論に後押しされた選手会がオーナー会議の意向で始まった劣勢を見事に跳ね返して一気に逆転勝ちし、終わってみれば大差の大勝利となった。

プロ野球界の構造改革は恒常的に叫ばれながら一向に進んでこなかった。’93には構造改革委員会なども機構のなかに発足してはいたが機能していなかったと言わざるを得ない。しかし、今回の問題でスト突入という事態はこれまで20年以上もかかった構造改革の道筋をたったの1週間で創りあげてしまった。
選手会率いる古田敦也会長の覚悟と交渉能力は国民から高く評価され、グランドだけではなくこちらでもその才能をいかんなく発揮し、歴史に残る名勝負を演じた。

仙台をフランチャイズにする新球団がライブドアか楽天のどちらになるのか現時点では解らないが、来季も12球団になる可能性が一段と高まったのではないか。

交渉合意事項は以下のとおり。

 (1)来季12球団を視野に入れ、新規参入の審査を速やかに進め適切に対応する

 (2)審査は適正、公平に行い審査過程を可能な限り開示する

 (3)審査小委員会は1ケ月を目処に実行委員会及びオーナー会議に答申する
    来年以降の審査については新規加入球団審査委員会(仮称)を設置する

 (4)前(3)項の答申がなされた場合、日本プロ野球組織はその参入が円滑にな
    されるよう最大限努力する                    

 (5)加盟料、参加料を撤廃し、預かり保証金制度を新設する

 (6)新球団の分配ドラフト参加を認め、既存球団は戦力均衡に協力する

 (7)ドラフト制度改革や選手年俸の減額制度の緩和について協議する

今回の件で新規参入企業が増えてくれればいいと思う。
仙台は1チームしかフランチャイズできないが、どちらかは諦めず他都市につくってほしい。また、シダックスもチャンスがあれば参入するかもしれないし、オリックスの2軍サーパスの穴吹工務店などにも意欲を期待したい。どんどん増やして16チームくらいにして4リーグでペナントレースをやって最後に日本一を決めるような地域密着型で活気と魅力溢れるプロ野球にしてほしい。

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