motani.jp

MENU

頼れる男

日本シリーズの第2戦を中日が雪辱した。

6:3で迎えた7回裏、中日の攻撃はPH大西の当たり損ねが内野安打となって1番荒木の打球は惜しくもライト正面、「う~んおしいなぁ」と思っていたら、2番右打ちのスペシャリスト井端の当たりは、絵に描いたような右中間よりのセンター前ヒットで1アウトランナー1塁、3塁となった。

ここで迎えるバッターは修羅場を潜り抜けてきた、3番ベテランの立浪選手である。
フォークとストレートが外れ、カウント0-2となったところへインコース高めに甘いストレートが・・・
これを見逃すはずもなく思いっきり振りぬいたボールは会心の当たりとなってライトスタンドに消えていた。

これでたちまち同点となり、なお、ランナー1塁、2塁では、またしてもベテランの谷繁が初球を鮮やかにレフト前にはじき返し、あっという間に逆転してしまった。この回、5点取った攻撃は、その後の流れも最早中日に傾いており、終わってみれば11:6の大勝利となった。

5回、西武ライオンズの攻撃は2アウト満塁で、野田の放った左中間を抜けようかと言う当たりを井上が超ファインプレーで阻止していたことが伏線となり、7回の攻撃につながった。

西武ライオンズはエース松坂で8失点ノックアウトされ、相当のショックだろう。
前日はエース川上で落とした星をこういう形で勝った中日はどうしても勢いが出る。
松坂で勝って必勝パターンに入るはずだった西武はこの大きな誤算が後々大きな敗戦となるだろう。
それくらいこのシリーズの第2戦は重要だったのだ。

それにしても前日、ライト英智のまさかの落球は中日のムードを敗戦以上に悪くしていたのだが、立浪のひと振りはこのシリーズを左右する大きな一打となった。

それを感じてか落合監督も「日本一になる。名古屋に帰ってくることなく優勝するかもしれない。ファンの皆さんには申し訳ない。」と冗談交じりではあるが確信しているかのようにハッキリと言うところがこの人らしい。

ページトップへページトップへ