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初めての経験です。

今日もお陰様で朝から忙しい一日になりました。

その締めは午後3時半から行われた建築審査会にはじめて出席しました。

問題となっているのは佐伯区八幡1丁目に予定されているマンション建設計画についてであります。

結果的にこの建設は建築基準法に適合しているということから法律論争にはならないと判断したものですが、地元の皆さんの心情を察するに余りあると考え、未熟者ではありますが審査請求人の補佐人という立場で出席いたしました。

この問題はもともと里道で本来の道路(幅員4m)としての定義を満たしていませんが、旧五日市町時代に町道として編入され今日に至っています。この土地のなかには地元地権者の持分もあり現在、複雑な状態にあります。マンション完成後は51世帯の入居が予定されています。車社会の今日、この狭い道を入居者が利用すれば地元住民が自分たちのために拠出し合って拡幅した道を何の許可もなく利用することになること、会社経営上、業務の支障になること、また、交通混雑や事故でのトラブル発生の原因も予測されています。しかしながら、マンション建設計画においてはいわゆる建築基準法上のみなし道路として扱われ建築確認申請が合法となっているものです。

建設計画に当たって市条例では「建築主は地元住民に十分な説明と理解を求めること」になっていますが昨今の悪徳業者は形式的な説明会だけを開いて「地元住民の理解が得られた」として建築確認申請の許可を受けました。しかしこれに反発した住民が再三区役所に出向き陳情、要望活動を展開してきました。また、建築主に対しても誠意ある説明会を開催するよう求めましたが実現しませんでした。こうしたことから今回の建築審査会へ審査請求し、その心情を訴えることにしたわけです。

マンション建設の施主は建築の後、分譲・賃貸してしまえば地元住民とのかかわりはなくなりますが、大事なことは新たに入居してくる人たちと先祖代々受け継いできた地元住民が如何に良好な関係を築いていくかということが今後において重要な問題であります。ましてや地元の皆さんも近所付き合いをしないでよそ者扱いをしようなどとは考えておられません。しかし、今のままではこうした良好な関係を築くことは大変難しい状況にあります。建築審査会や当局に指導力を発揮していただいて建築主の誠意ある対応を求めたいと思います。

適法だからといってこのままでは広島市の目指す本当の街づくりや真の地域コミュニティとはずいぶんかけ離れたものになってしまうと思います。

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