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司法の判断は?

ニッポン放送の買収を目指すライブドアと子会社化したいフジテレビジョンとの問題で東京地方裁判所はニッポン放送の新株予約券発行を差し止めるよう求めたライブドアの仮処分申請で差止請求(商法)を認める決定を11日下した。

大きな焦点となっていたのは証券取引法で時間外取引により大量の株式を取得したライブドアの行為が認められるかということと新株予約券の発行が現経営陣の支配権維持を目的とする増資に当たるかどうかの判断だった。

今回の決定で時間外取引は違法だとは認定されない(グレーゾーン)ことが認められ、支配権維持のための増資は違法であるとことを示して、このどちらに対してもライブドア側の主張を認めた形になった。

また、企業価値の問題でもライブドアに経営権が移ったとしても著しく毀損されることは無い判断した。

巷間、「株主を何だと思っているんだ。経営者に株主を決められてたまるか。株主が経営者を決めるのだ」というオーソドックな市場原理の基本を表した声が聞こえてくる。

これまではこうしたことが日本と言う国の風土、習慣上、許されない不文律であったとしても法の盲点を衝いた今回の時間外取引による大量の株式取得に違法性がないとすれば、この司法判断が法律改正へ動くことになるか、現状のままで株式売買の様態に影響を与えることになるのか、先行きはまだ見えてこないが一石を投じたことに間違いない。

今後は株主名簿が確定する31日まで、双方とも議決権獲得に向けた戦いが続くことになり、株式の取得が過半数に満たなければ委任状の獲得合戦に発展した株主総会が6月末に行われることになる。

フジテレビはニッポン放送株の公開買い付け(TOB)で既に議決権ベースで39.26%と重要事項への拒否権を確保している。

今日のぜんきゅうさんは
 「年がいもなく やる 
      いい年をして やる

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