今日の新聞記事を見て、「なるほど やっぱりね」と思った。
小泉総理大臣は1年も前から解散を決意していたと言う。
ただし造反や倒閣運動に耐えられなくてとか内閣不信任を可決されてと言うのではない。「郵政法案が否決されたら解散する。誰にも言うなよ」と国対委員長の中川秀直氏に打ち明けていた。
さらに今年7月5日の衆議院本会議で予想以上の反対票があったのを受けて選挙の準備に入ったという。また、解散した場合、反対派の選挙区に擁立する対抗候補の選定作業にも入ったのだそうだ。
「連立の公明党が反対しているのに解散なんかできるもんか」と思い込んでいた反対派首脳はここで全くの読み違いをしてしまった。結果、衆議院は解散され小泉首相は「私の言うことを信じなかった。考えが甘いな」と言ったのである。
この人の郵政民営化論に対する凄まじい執念はあらゆる意味で永田町の常識を遥かに超えていたと言うことだ。
かつてゴルフ界にタイガー・ウッズが現れてマスターズで2位以下を10打差もブッチギリで引き離してグリーンジャケットを手にしたことがある。この時、ある有名選手は「突然現れて、これまでのマスターズでの常識を覆した。タイガーだけが4日間、皆と全然違う別のゴルフをしていた。」と言った。
「同じコースで同じプロが競技して何故こんなに違うんだ」と言いたかったのだろうがそれくらい皆と違うことを考えていたのだ。
今の小泉首相はマスターズにデビューしていきなりブッチギリで優勝したときのタイガーウッズ現象とよく似ているように思う。
郵政解散の第44回衆議院総選挙で応援を表明した経団連の奥田会長によれば「この時代に織田信長が現れた」と言わしめた。
これまでの常識を破壊して新たな国を創造しようとしているリーダーをこうした表現で評価したのだ。
戦いすんで日が暮れて・・・
結果はご案内のとおり。すべてはあとの祭りということだ。
日本は新たな方向に向けて歩み始めた。。
今日の格言・金言・ことわざ集
「用意周到」