第4回6カ国協議は19日、北朝鮮の核兵器と核計画の放棄を盛り込んだ初の共同声明を採択した。
前日までは極めて難しい状況下にあり、再度休会となれば事実上、再開不能となるギリギリの交渉が続けられていた。合意事項は以下のとおりとなった。
①核放棄と査察の受け入れ
核拡散防止条約(NPT)への早期復帰
国際原子力機関(IAEA)の査察受け入れ
②朝鮮半島の非核化
米国は北朝鮮に対する攻撃・侵略する意思がないことの確認
③軽水炉の提供
北朝鮮の核の平和利用についてその権利を尊重
適切な時期に軽水炉提供問題の討議開始
④経済協力とその支援
6カ国はエネルギー・貿易・投資分野の経済協力
韓国は200万キロワットの電力供給を再確認
⑤安全保障
「約束対約束」「行動対行動」の原則に従い、
北東アジアの安全保障について協力促進を検討
⑥次回会合
11月上旬に第5回6カ国協議を北京で開催
決裂寸前から一転、同意するという急転直下の事態に驚いている人は少なくないと思う。議長国の中国は面子が保てた格好だが各国の思惑はまだまだ詰めきれていないというのが実情だ。総論で一応合意に達したということで次のステップに進むことになる。
今日の格言・金言・ことわざ集
「同床異夢」