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やるもんだねぇ

人気低迷する中、大相撲で横綱朝青龍関が今年最後の場所となる九州場所で優勝した。

この場所、朝青龍関は史上初の年間全6場所優勝、年間最多勝84勝、昨年の九州場所から7場所連続優勝と記録づくめの場所となった。

内閣総理大臣杯授与で小泉純一郎首相は、表彰状を読み上げてすぐに横綱へそれを手渡さないなと思って見ていたら「新記録、大記録、見事だ。おめでとう。」と絶叫して手渡した。

この横綱は目つき、態度が憎たらしいほど強い横綱だが、結びの一番で千代大海関を倒した後、この日で定年退職となった立行事の第31代木村庄之助を花道で待ち構え、自分の今年すべての取り組みを裁いてくれた同氏に懸賞金の一部と自らが用意した花束を贈り労いと感謝を表し優しさの一面を覗かせた。

その後に行われた優勝インタビューでは元気良く、明るく、ハキハキとした物言いがとても印象的だった。この雰囲気はこれまでのお相撲さんのイメージとは異なり、饒舌な話しっぷりに好感が持てたと思ったのは私だけかナ。

これまで大鵬をはじめ、名横綱と呼ばれた日本人力士が成し得なかった記録を次々に塗り替えた朝青龍に悔しさや反感を持つ大相撲ファンも少なくないが、記録達成と合わせてこうした一面を持つ横綱に対してこれからは少し見方が変わるかもしれない。

横綱の名前の由来は高校が明徳義塾出身で近くにある青龍寺というお寺の階段で稽古を積んでいたことから朝青龍明憲(あさしょうりゅう あきのり)となったらしい。本名はドルジ。

日本語はカラオケを歌って覚えるんだそうで「大関昇進確実の琴欧州関にアドバイスを」とインタビュァーに勧められて「もっと日本語を上手になって。カラオケへ一緒に行こう!」と話していました。

まだ、弱冠25歳。とは言っても実力、風格ともにらしさが既に備わっているこの青年はどこまで上り詰めるのだろうか楽しみです。

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