東広島市西条町下三永の山頂に国内有数の天文台が、明日26日開所する。
設置されるのは宇宙科学センター付属東広島天文台で広島大学が宇宙の彼方で膨大なエネルギーを放出する謎の爆発現象「ガンマ線バースト」の解明を目指す最先端の宇宙研究に取り組む。
きっかけは現学長の牟田泰三氏が11年前、国立天文台を訪れた時、ハワイのすばる望遠鏡に付ける測定装置の開発用に使っていた望遠鏡を将来は廃棄すると聞いて「これはもったいない、譲ってもらえないか」と持ちかけたことが始まりだそうだ。
その後、岡山の国立天文台に設置する案が浮上したが、ぜひ広島大学のある地元に誘致しようと晴天率や星の見え方などを調査したところ国内有数の観測場所であることが解ったそうだ。
東広島天文台はドームと制御棟からなり、高さ6m、重量約17t、光学赤外線望遠鏡の口径は1.5mで国内3番目の大きさになるという。因みに1番は兵庫県西播磨天文台の2m,2番目は岡山天体物理観測所の1.88mだそうです。
通常はあくまでも研究が主目的のため一般に常時開放されることは無いが期間限定での一般公開を計画している。
初当選したばかりの蔵田義雄東広島市長は「宇宙を身近に感じられるのは大きな喜び。特に子供達の自然や宇宙に対する素朴な興味や好奇心を解きほぐし、夢を育む拠点となるよう期待している」と語っている。