我が家にはかれこれ20年近く前から5月の連休あたりになるとツバメがやってくるのが恒例となっている。そしてせっせと子づくりに励むのです。
ところが数年前からとんでもない難敵に見舞われ、思うように目的が達成できないのです。なんとその難敵とは生まれる寸前の雛を狙うズル賢いカラスなのであります。
毎年々その鋭いくちばしで巣を壊し、雛はひとたまりも無く地面にたたきつけられます。それをパクリと食べてしまうのです。
そこでついに思い余った私は相談してみようと安佐動物公園に電話したのであります。
「こういう場合何かいい方法はありませんか」と・・・・
しかし、返ってきた言葉はなんともつれない返事。
『自然界に人間が手を出してはいけません。この世界は弱肉強食なんですから』と言われ、「仕方がないのかなぁ」、「かわいそうだなぁ」と思いながら「じゃあ、いい方法は無いんですね」としょぼくれて言うと今度は『カラスも生きていかにゃいけんですから』とか『そのツバメも馬鹿ですね。毎年々やられているのなら場所を変えればいいのに』と言われてさらにショック。
やられたツバメは子づくりという所期の目的を達成するためもう一度巣の作り直しから頑張るのです。1シーズンに2回もです。
でもその後には旅立つ時期がもう間に合わないのか帰ってきません。
次の年、別のツバメがその壊れた巣を見つけて修復し、子づくりに励みます。憎っくきカラスが向かいの電線に止まって、またそれを狙っているとも知らずに・・・
どうしたらいいんだろう。