任期満了に伴う長野県知事選挙は6日投開票が行われ、元衆議院議員村井 仁氏(69)が3選を目指した田中康夫氏(50)を破り初当選した。
得票は村井 仁氏612,725 田中康夫氏534,229で約8万票の大差がついた。投票率は65.98%で前回より7.80%下回った。
「脱ダム宣言」、「新党日本代表」、「長野から信州」への県名変更など多くの派手なパフォーマンスと根回しを嫌いトップダウン式の政治手法はこの6年間、県議会との対立を生んだ。
任期中、プライマリーバランスの黒字化を強調したが、それと引き換えに集中豪雨で人命が失われてもいいということにはならない。
昨夜から今朝にかけてテレビ番組に多数出演している田中康夫氏を見てなんか変だなと感じた。単純に言えば負けた候補がマスコミにもてはやされ、なんやかんやと発言している映像はチョット普通ではない。出る方も出るほ方だが出演依頼をするテレビ局に一番問題があるような気がする。結局、「多少なりとも視聴率が上がればいい」という利己的な姿勢の表れといえる。
対して村井 仁氏は現在のところほとんど出演していない。この人はパフォーマンスをしない地味で温厚な人だ。
ひょっとしたらテレビ局としては「村井氏に出演依頼をしたが断られたから出演承諾した田中氏だけを放送した」との言い分があるのかもしれないが、さてさて放送を見た国民はどのように感じただろう。
いずれにしても「独断専行」、「独善的」、「自由に物が言えない」と言う県議会や県職員の不満はこの選挙がはけ口となっって多くの支持を集めた。
長野県を自分色に染めようとした田中県政6年の幕が8月末で降りる。