小泉純一郎首相は今日8月15日午前7時40分頃、モーニング姿で靖國神社を訪れて本殿に参拝し、内閣総理大臣 小泉純一郎と記帳した。
その際、献花料として3万円を私費で納めた。
その後7時55分頃には同所を後にし、8時過ぎには首相公邸に戻った。
8月15日の終戦記念日の日に現職総理大臣として参拝したのは昭和60年(’85)の中曽根康弘元首相以来21年ぶりとなる。
小泉首相は10時前の記者会見で「何故8月15日に参拝したのですか」と言う記者の質問に対し、「これまでに8月15日だけはやめてくれと言う意見に配慮し避けてきたが、何時行ってもこのことを問題にしようとする勢力からの反発や批判は変わらなかった。それなら15日に参拝しようと適切に判断した」と答えた。
また、憲法問題の質問に対しては「参拝は戦争美化でもないし、A級戦犯が祀られているからという特定の人のために参拝しているのではない。心ならずも戦地に赴き倒れた数多くの人々に対し手を合わせているのです。」と述べ、軍国主義、戦争回帰論ばかり取り上げられるが、憲法第19条、20条についてはほとんど論じられていない。これを機に議論して欲しい」という考えを示し、「私はお正月には毎年、伊勢神宮にお参りし、神道形式で参拝しているがこちらはなんらそのような問題になったことはない」と話した。
これまでこの靖國参拝を過剰に反応し、問題として大きく取り上げ過ぎてきたマスコミにも苦言を呈し、「中国、韓国との首脳会談はいつでもできる用意がある。それを拒んでいるのは両国の方であり、私は常に未来志向で話し合おうと言っている」と強調した。
靖國参拝を外交カードにしたい両国とこの問題を外交問題にしたくない日本と間で多くの国益を失ってきた我が国は今後21世紀をどの国からも指図されない自身と誇りの持てる国の発展を建設してにしていかなければならない。それが将来世代に対する現代に生きる私達の責務であると考えています。
小泉首相は11時過ぎには海外の戦地で倒れ、名前のわからない兵士の遺骨を慰めるため千鳥が淵戦没者墓苑を訪れ、正午からは日本武道館で行われる全国戦没者追悼式に参列する。