美鈴が丘小学校ではPTA主催による「サマーイベント(子供たちとの交流会)」と題して今日午後7時から体育館で○×クイズとスクリーンを利用して「あらしのよるに」というタイトルのアニメーション映画が上映された。
サマーイベントの開催趣旨としてはガードボランティアの皆さんと小学生(任意の出席)の交流を目的にとして開催されたが、小さいお子さん連れの保護者の方も含めて200名余りの人が会場に詰め掛けた。
開催そのものは夏休みでもあり、子供たちにとっては楽しみにしていたと思う。しかし、開催内容でチョット気になったことがあったので記しておこうと思う。
それはアニメ映画の内容である。
事はオオカミと子山羊が嵐の夜に出会うところから始まる。お互いは餌として狙う方と狙われる方の立場でありながら次第に友情や愛情が芽生え信頼し合うようになるのだが、このあたりはさして問題はない。しかし、教育的見地から考察すれば最終的なフィニッシュは好ましくない印象を会場の子供と大人に与えたのではないか。結果的にオオカミは悪役であり、その群れに帰る事はなかった。これもそれでいい。しかし、主役の子山羊は家族や仲間を捨ててそのオオカミと新たな新天地を見つけるというものだが、これは簡単に言えば自分が信じれば親も捨て、家族も捨て、仲間も捨てて駆け落ちすることや無謀な旅に出ることを肯定している内容となっている。映画の中では男、女が不明確だがこれを見れば子供たちの中には異性を意識した子供も少なくないと思う。
私はこのアニメ映画の題材を誰が何の目的で選択したのかということを詮索したくはないけれど学校現場を預かる教師も5人参加していたことを考えればジェンダーフリーを意識して意図的に上映したととられても仕方ないのではないか。しかしこのことに気がつく人はほとんどいないだろう。ただ「おかしいなぁ」、「これでいいのかなぁ」と感じるだけだったろう。
それが証拠に上映が終わっても誰一人拍手をしなかった。
普通この種の場合、気持ち良く感動したら自然に拍手が出るものであるが、今回の場合、そうしたことは一切なくシラッ~としてなんとなく帰る準備を始めたことに「結末や内容はこれでよかったのか」という疑問や違和感を抱いたことの表れではないかと感じた。
少なくとも私は何かイヤな気持ちになって家路についたのです。