米中朝の秘密会合は昨日31日、北京・釣魚台で秘密会合を開き近く6カ国協議を近々再開することで合意しました。
合意に至った経緯については様々な憶測が飛んでいますが、「議長国による提案」をイラクなど中東情勢に手がかかる米国は朝鮮半島での緊張をこれ以上高めたくないし、次期大統領選の中間選挙を控えたブッシュ政権は外交解決に向けた絶好のチャンスになるためと思われます。
北朝鮮は核実験で新たな外交カードを手に入れ、金融制裁解除など6カ国協議の場で話し合うことの確約をとりつけたことへのメリットがあるようです。
こうした中で議長国の中国は間に入って調整し、北朝鮮に特使を派遣し協議復帰を促された中国の顔を立てた格好で、米も「現時点での再核実験はない」という言質を取った中国に配慮したものと思われます。
しかし、再開されても6カ国協議が順調に進むという保障はどこにもなく、現時点での先行きは不透明ですが話し合いのテーブルについたということは一定の評価が得られると思います。今後の成り行きに注目しましょう。