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当然でしょう Ⅱ

山口県光市の母子殺害事件で殺人罪などに問われた被告に対し、最高裁は昨年6月、広島高裁の2審判決(無期懲役)を破棄し、「特に酌量すべき事情がない限り、死刑を選択するほかない」として「1審判決は著しく不当で速やかに是正されなければならない」と判示し、差し戻し控訴審の初公判が昨日、広島高裁で開かれた。

弁護側は「殺意はなく傷害致死罪が相当として事実関係も争う」と強硬姿勢を見せている。意見書では「性暴力事件ではなく被害者の女性が騒ぐのを制止するために誤って首を押さえつけ死亡させた」として反論している。

差し戻し前の審理では更正可能と殺害行為の計画性が主な争点となり、検察側は死刑を求刑していたが、当時18歳未満の死刑適用を禁じた少年法の基準を超えたばかりという点と計画性を否定して無期懲役とされていた。

一方、残忍な行為によって妻と子を失った本村 洋さんは「苦しんできた8年間を無駄にするような審理はせず、迅速に終えてもらいたい」と延べ、弁護人の意見書を聞いて「怒りを通り越して失笑した。犯罪事実を知っているのは被告人だけで弁護人の主張は不可解で信じがたく極刑しかない」と憤りをあらわにした。
また、今回の弁護人組織(21人)は死刑制度廃止論を唱える弁護士のイデオロギーに利用されようとしており、絶対に許すことはできないとも述べた。

日本国民の多くは本村 洋さんに同情的だと推察しますが、この国の司法判断はどうもスッキリ納得できる判決が出なくて砂を噛むような思いがしています。極刑が示されても妻と子は返らないけど昔と違って仇討ちが許されていない今、せめて無念の死を遂げた母子の霊を慰めることのできる判決が早く出されることを期待しています。

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