今週12日に参議院議員選挙が告示されます。
自民党は自らのエラーで次から次へと失策を重ね逆風に追い討ちをかけています。
そのぶん逆に民主党など野党に対して有権者の反応がよくならなければならないと思いますが、現実は決してそのようではないみたいです。
政権を担当してきた自民党の管理監督責任は免れませんが、社会保険庁の年金記録不備問題は与野党問わず政治自体の信頼を大きく失う結果となっています。
特に民主党や社民党は自治労の支援を受けて当選した議員がほとんどであり、有権者の行き場がなくなっているのが現実ではないでしょうか。
こうした閉塞感を打破しようと民主党の小沢一郎代表は「この選挙で与野党逆転ができなかったら政界を引退する」と表明しました。
その覚悟は敵ながら天晴れと言わせていただきたいが、その実、寄り合い所帯の民主党内は憲法問題をはじめとして政策が一致しないところに党運営の難しさがあると推測します。
こうしたことが背景でこれ以上の政界再編や政治理念の追求を断念しかかっているというのが小沢代表の本当の心情ではないでしょうか。
過半数確保ができなかった場合、渡部恒三最高顧問も小沢代表と行動をともにして政界引退を表明しています。