昨日召集された第168臨時国会で衆参ねじれ国会が始まりました。
11月1日で期限切れとなるテロ特措法延長問題で安倍首相は給油活動が継続できなくなれば内閣総辞職する意向を表明しました。
インド洋で世界40カ国の多国籍軍が国際テロと戦っているとき、どのような理由があろうとも日本だけが離脱すれば国際的立場がどうなるか誰にでも解る話です。また、アフガニスタンだけが活動の対象だという法律の根拠を前面に出せば日本は世界の笑いものになるでしょう。
どのように考えてもこの問題は日本が如何に国際貢献を果たすかという重要な問題です。湾岸戦争で140億ドルもの資金提供を行いながら世界から全く評価されなかった教訓の下に「Show The Flag」が求められました。
安倍首相が「国際公約だ」と明言した給油活動継続実現に民主党は真っ向から反対し阻止(衆院解散総選挙が目的)する考えのようですが、この国会を国民はどのように見て評価を下すのか注目したいと思います。テロ特措法をめぐる審議の流れは大きく分けて4つありますが念のため以下に記しておきます。
① 与野党協議の上、合意すれば衆参両院で可決成立
② 与野党協議決裂、現行法衆院可決、参院否決の上衆院で再可決
③ 与野党協議決裂、現行法衆院可決、参院審議引き伸ばし審議未了
衆院再可決 ただし、11月1日期限切れまでに
④ 与野党協議決裂、新法提出し衆院可決、参院否決か引き伸ばし
特措法失効、臨時国会会期末(11/10)延長、衆院再可決
今のところ与野党双方の考え方は④が濃厚じゃないでしょうか。