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続投正式表明

民主党の小沢一郎代表は7日夕方、同党の両院議員懇談会で演説し、「来るべき衆議院の総選挙で民主党が勝利し、政権交代できるよう私の政治生命をかけて最後の決戦を戦う」と述べ万雷の拍手を浴びていました。これで辞任劇から3日を経て正式に辞任を撤回し一応の収束を図りました。

しかし、党内には反小沢グループを中心に疑心暗鬼な心理状態や批判は完全に解消されていないことから基盤強化が当面の課題となりそうです。

今回の騒動で僕なりに解ったことが2つあります。

その一つ、小沢一郎という人は政策実現という目的達成のためには手段を選ばない真っ直ぐな人だという事です。(別の言い方をすれば不器用な人)
僕は政策自体を評価しているわけではありませんが、小沢さんは参院選で約束した国民のための政治を実現するために行った今回の党首会談は民主党からは全く評価されませんでしたが、政権の一翼を担って党の能力を発揮することで実績をアピールしようとしたことは方法としても責任を果たす上でも政治家として決して間違っていなかったと思います。
形式にこだわらず名より実を取る姿勢が強く表れていると思います。
しかし、民主党国会議員や国民の多くがこれを密室の談合と受け止め、アブノーマルな手法と感じたところに無理がありました。今の時代、この考え方ややり方は全く通用しなくなっています。議員や世論は形式にこだわっていますが、次期衆議院総選挙で一発政権交代という絵に描いたようにキレイににいきますかね。小沢さんはここのところに大きな懸念を持っていたのではないでしょうか。今のままでは法案が1本も成立しない与野党の状況では国民生活に重大な影響を与えるとを考えてのことでしたが、評価されませんでしたね。

2つ目は政策実現のためには恥を忍んで蛇でも鬼にでもなれる恐ろしいだという事です。普通の人にはとても真似の出来ない肝の座った人だと思います。今回、小沢代表は1つ目で述べたことが政権交代を目指す上での近道と判断してのことでしたが、代表を慰留され復帰するに当たっては党内情勢を見極め当面、自論は封印して選挙の顔としてなくてはならないと考えている多くの民主党国会議員の心理を巧に操って代表復帰を成し遂げましたね。

この二つの点だけ見ても小沢一郎本人から見れば今の民主党はケツの青い寄せ集め集団に見えて政治レベルの低さと志の違いに大きな落胆を隠せなかったがために起きた騒動だったように思えます。

それにしてもテロ特措法や薬害肝炎、年金問題関連法案などの重要法案に限らずこのネジレ国会では法案が成立しませんが、国民の皆さんは本当にこれでいいんでしょうかね。この後は衆議院解散を目指して民主党のさらに厳しい攻撃が予想されますが、後になって気がついても後の祭りとはこのことです。
逆に言えばこういう事が予測されるから解散が早くなるという事かもしれませんが・・・
自民党は今後ますます危機感を募らせ性根を入れて国民の負託に応えなければいけませんが、勝てる選挙態勢を早く作ることが大事です。

さぁ、これから国会での議論は白熱し、見ている人には面白い状況になりますが、結果として終わってみれば何ら得られない状況を国民はどのように思うのでしょうか。疑問・心配

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