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南大門消失

一体これは・・・

韓国のソウル中心部にあり、国宝でもある南大門(正式名・崇礼門)が10日8時頃出火し全焼しました。

テレビでは大きな炎に包まれた南大門が映し出され瓦が崩れ落ちる様子を放送していました。

当初はライトアップしている電気設備の漏電と見られていましたが、その後タクシー運転手などの証言により70歳男性の放火とわかり逮捕しました。現場にはライター2個が落ちていたそうです。

初期消火の失敗が大きな原因になっていますが、特に文化財庁が国宝であるがゆえに「慎重に消火しろ」という指示があったことで消火作業に躊躇が芽生えたことや他の消火訓練は行っていましたが、南大門での消火訓練は行ったことがなかったというのが大きな問題になっています。

また、日本ではこの種の警備は毎日24時間体制で行っていますが、この南大門では日曜日は警備員が配置されていなかったそうです。

韓国国民の間では消防長官の「通報が遅かった」という発言に対して批判が集まり、それ以前の管理体制への不満が現政権の盧武鉉大統領に対する非難と一緒になって爆発しているようです。一方で今月就任する次期大統領の季明博氏はかつて立ち入り禁止にしていた南大門を「皆が通れるようにしよう」と言ってソウル市長時代に開放したことへの批判もあるようです。

歴史的建造物が火災で消失するのは大変悲しいことだと思います。特に南大門は韓国の顔という重要な役目を果たしていた文化財なので悔やんでも悔やみきれない辛い気持ちになりますね。

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