ガソリンスタンドが来月から1リットル当たり10円前後の値上げをするそうです。店頭では過去最高を更新し、170円/ℓ以上となる可能性が高くなっています。
石油連盟会長の出光興産・天坊昭彦社長が昨日明らかにしたもので原油高急騰を受けて6月から同社の卸売価格を10円程度値上げする考えを示したことによるものです。
ガソリンスタンドの中には経営不振が続いている店もあることからこうした状況は格好の再建チャンスになるものと思われます。
日本ではガソリンがこうした高い価格になるのは初めてのことですがサブプライムローン問題に起因する世界の株式市場冷え込みで投機マネーが株式市場から原油やゴールドなど先物市場へとシフトしているからだそうです。
日本のガソリン価格の中にはガソリン税(揮発油税&地方道路譲与税)の53.8円と石油石炭税2円、企業の利益が含まれて今の価格なっています。
チョット気になったので世界ではどうなのか調べてみました。
2006年11月時点のガソリン1ℓ当り
国名 ガソリン価格 石油自給率
日本 130円 0.1%
アメリカ 74円 35.4%
イギリス 194円 125.3%
フランス 176円 1.4%
ドイツ 186円 3.4%
ロシア 77円 211.8%
インド 126円 27.1%
中国 81円 67.3%
韓国 197円 0.0%
サウジアラビア 19円 512.8%
ドバイ(UAE) 44円 ?
イラン 12円 ?
ベネズエラ 3円 ?
という具合で石油産出国では原油採掘が国の基幹産業となっているため補助金制度などにより価格を抑制しているようです。また、自給率が100%を超えているイギリスで日本の1.5倍も高いのは異常に不思議といえますが、同国ではガソリンに様々な税が上乗せされているからだそうです。
未発表のドバイ、イラン、ベネズエラの自給率が解りませんが100%以上であることは間違い無さそうです。
また、中国やインドなどの新興国で原油の消費量が激増している背景から世界的な原油の需給が逼迫してきているのも事実です。そのため当分の間、原油価格が高止まりしガソリンが安くなることは期待薄という予測が出ています。
なんとなんと調べてみてがっかりです。
こんなに高い値段が続くなんて・・・
日本もいよいよ全ての国策を見直して限られた財源を有効に使うための知恵と合理性を早く見つけ出さなければならない岐路に立ったのかもしれませんね。