遂に自殺者が出ました。
長野県議会議員の佐藤氏が今朝、近くの電柱に首を吊って自殺しているのが発見されました。
政務調査費の使途について昨今ではオンブズマンを筆頭に厳しい指摘がなされています。
佐藤氏は「これ以上生き恥を晒すことはできない」という遺書を残していました。
地方議員の政務調査費については国会議員のように法律で通信費、交通費などキチンと定めたものが無く地方自治法で「その交付ができる」という趣旨の規定しかありません。今はこの規定が曖昧な為、地方議員は危機に瀕していると言っても過言ではありません。また、国会議員の歳費と地方議員の報酬という規定についても同様です。
何処までが政務調査活動の範囲なのか。
何処までが議員活動の範囲なのか。
何処までが後援会会活動の範囲なのか。
何処までが議会活動の範囲なのか。
など明確に規定された定義や法律の根拠がありません。
そうした中で現在では地方議員はビクビクしなながら活動しているのが実態です。
しかもこの政務調査費は広島市の場合、議会内の会派(グループ)に対して交付されているもので決して議員個人に支給されているものではありません。
誤った使い方はいけませんが、何もかもがいけないという今の風潮は現在と将来にわたって政治を益々疲弊させるものであり、そのツケは必ずと言っていいほど地方政治の資質を低下させることになると危惧しています。