総裁レースが本格的に始まります。
麻生太郎氏、与謝野馨氏、小池百合子氏、石波茂氏、石原野伸晃氏の5氏が推薦人20人をそれぞれ確保し立候補を表明しました。
財政出動による経済対策か、増税による財源確保か、無駄を排除し財政再建かという柱を軸に政策を訴えての戦いになりそうです。
どの考え方が正しいのかというとどれも正しいと言えます。将来の日本にとってどれもはずすことの出来ない重要な考え方であり、いずれもそれぞれのテーマを柱に成長戦略を描いています。
「日本を何とかしたい」というリーダーを目指す人達の中で同じ山に登るのでも3ルートが示されたのです。
しかし、考えなければならないことは『「今」をどうするのか』ということが大変重要なことだと思います。重症か重体かは別にして少なくとも今、日本は身体を病んでいると思います。
まずは出血を止めなければなりませんが、これだけで身体は元通りになりません。出てしまった血液を補わなければ元気にならないのです。そうです。今は輸血が必要な時なのです。しかも新鮮な血液でなければなりません。
しかしこれで大丈夫と思ったら大間違いで体内に残っている血液の中にはまだまだたくさんの老廃物が残っていて血栓を引き起こす可能性が十分にあります。その治療をしないまま輸血をしてもすぐに汚れた血液になって、また病気になってしまうと思います。
それでは輸血をするための財源はどこから持ってくるのかということを考える時、むやみな赤字国債発行は将来の負担を過度にするだけで国民からの支持は得られないと思うのです。したがってスクラップ&ビルドを徹底して行う必要があると思います。
自民党総裁選挙が実施された後、臨時国会が召集されその直後に衆院解散、総選挙となることが濃厚です。国民の幅広い議論と評価によって次期首相が決まります。それは間違いなく過渡期を迎えた日本の将来を占う自民党か民主党かの政権選択選挙になるのですね。