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保 留

カープのブラウン監督は球団から来季の正式な続投要請を受け昨日交渉しましたが契約を保留しました。なかなかの反骨精神の持ち主で筋が通っていると思います。

新聞では契約期間と年俸で見解の相違があったとい言いますが、どうもそれだけではなさそうな気がします。

鈴木球団本部長との交渉で球団は采配面についても注文をつけたようです。これは監督の続投要請にしては余りにも失礼な話で言わば「条件付きで監督をやってくれ」と言っていることになります。

後半戦は特にクライマックスシリーズ進出を懸けた戦いが続いていたとは言え、ブラウン監督の力量を評価して来季の続投要請するならばもっと早い時期に行うのが礼儀というものでしょう。

球団が来季は新球場が完成することからカープ球団生え抜きを監督に据えたいと考えていたのは規定路線であり、続投要請の時間的タイムラグはブラウン監督のご機嫌を損ねたと思われます。

平たく言えば球団は「来季は生え抜きでやりたい」と水面下でギリギリまで粘ったが意中の承諾に至らず渋々続投要請したということになります。

さらに「采配に口出しするなんて馬鹿にするのもいい加減にしろ!」と言いたいのがブラウン監督の本音でしょう。今季は多少荒っぽいこともしたが、若手を使って成長させ将来に道筋をつけた戦いで久しぶりにファンを熱狂させたと思います。こうした功労に気がつかないでこれが当たり前のように交渉に臨ませたお坊ちゃまワンマン経営者の方がどうかしていると思います。 

今日の中国新聞記事には「思わぬ米国流の交渉姿勢に」と表現し、「保留は想定外だった」と言わしめていることにその傲慢さが如実に表れています。一体何を考えているのかこの経営者には人の気持ちとか心とかいうものが全く分からない人だということが改めて分かった気がします。

選手も監督も大変だこりゃ。みんな育った選手は外へ出て行ってしまうのも無理はないですね。

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