郵政民営化の見直し論議で「本当は賛成じゃなかった」と発言した麻生首相に対し、これまで静観していた小泉元首相がとうとう噛みつきました。
昨日、自民党本部で開いた郵政民営化推進派の会合で「怒るというよりも笑っちゃうくらい、ただあきれている。首相の発言に信頼がなければ選挙は戦えない。」と発言し、麻生首相を批判しました。
また、定額給付金の財源に関する’08年度第2次補正予算の関連法案について「この法案が3分の2を使ってまでも成立させなければならない法案だとは思っていない。」と述べて含みのある印象を残しています。
早々と引退表明し出来る限りソフトランディングを望んでいたに違いない小泉元首相。郵政民営化は自身の政治生命をかけて戦った問題だけに完全民営化となる終着点のその日まで戦いは続いています。それを逆撫でされて黙ってはいられないという心境なのでしょう。また、「現在、総理大臣としての国政運営は誰が勝ち得た衆院の数だと思っているのか。本当は郵政民営化に反対だったという人にこの数を使って定額給付金の関連法案再議決はさせないぞ!」というのが本音でしょうから、この日の発言は牽制どころか今後大きな波紋と憶測を呼ぶかもしれません。