政権交代後、初めてとなる臨時国会が今日から始まります。
初日の今日は鳩山首相の所信表明演説があり、施政方針が示されることになっています。
衆院選後は外交日程が立て込んでいたとは言え、ほぼ2ヶ月が経過した時点で初めて国民にその内容を示すことになります。
外交デビューはまずまずだったと多くの人が評価していると思いますが、内政は課題山積です。
鳩山首相自身の政治資金問題に加え小沢幹事長の西松事件など政治とカネの問題は決着をみていませんし、高速道路無料化、八ッ場ダム、日航再建、羽田空港ハブ化問題に代表される国土交通省関連、沖縄米軍基地移設問題と安全保障に関わる防衛省関連、夫婦別姓問題を抱える法務省関連、郵政見直しやモラトリアム法案を抱える郵政・金融担当の亀井大臣所管の問題、地方と国の協議の場など地方分権と財政負担を抱える総務省関連、年金、こども手当てなどの厚生労働省関連、学力テストなど教育問題の文部科学省関連、減反政策と農家戸別補償を抱える農林水産省など数え上げればキリがないほどの課題を抱え込んでいる内政です。
これらは今夏の衆院選によって政権交代した後に発生した問題で日本の政治状況が大きく社会主義化に向けて舵を切ったことによる問題がほとんどですが、今後の国会論戦と国民の反応はどのようになるのか重大な関心を持っています。
野党となった自民党にとってはこの臨時国会、年明けから始まる通常国会でどのような反転攻勢を展開し、国民の信頼を取り戻していくのか重大な試金石になると思います。
昨日、神奈川、静岡で行われた参院補選では民主党候補がそれぞれ当選しており衆院選の勢いは止まっていません。参院では統一会派単独での過半数まであと1と迫り数で衆参両院を圧倒しています。
自民党政権下での無駄排除を訴えた民主党が来年度予算概算要求では95兆円を超える額となり、国の税収全体が40兆円を割り込む危険性が生じる中、道路特定財源の暫定税率廃止、高校授業料無償化なども加えたマニフェスト実現で赤字国債が増加することを国民はどのように考えているのか。この当たりも大きな焦点になりそうです。