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暴かれた偽り

決算特別委員会の第1分科会最終日、一つの事実が明らかになりました。

「豊田副市長の就任でIT関連の予算が大幅に削減できる」と説明した平成20年6月議会での選任同意案に対する市長説明を決算特別委員会でA議員が取り上げました。

分科会でのやり取りはA議員の質問に対する情報政策部長の答弁が極めて不明瞭で何を言っているのやら答えているのやらサッパリ分かりませんでした。

分科会後、翌日の議事とりまとめで明らかになったことは以下のとおりです。

① 平成20年度に予算計上されたIT関連予算約63億円の
うち10%削減が可能としていたことについて

豊田副市長の就任は7月であり、新年度当初にその予算
の多くをすでに執行していたため、また、就任が年度の途中
だったこともあり平成20年度決算は実質9,000万円の執行
残になった。

② 平成21年度は現年度中であるが、副市長就任の効果は
どのように見込んでいるか。

平成21年度当初予算は約70億円であるが、予算編成
段階で各局からの概算要求はおよそ80億円であったものを
12.5%削減・縮小した。

概略は以上のとおりですが、何とでも言えるもっともらしい理由を並べています。

まず①は、就任時期がいつであろうと「63億円の1割がカットできる」とした理由からは大きくズレ込んでいます。したがって、副市長就任による効果と説明していた10%削減は明らかに公約違反と言えます。

②については21年度決算は来年の今頃に審査されるので確定値でないため議論を避けますが、概算要求の段階と新年度予算案として実質計上の段階を比較し副市長就任の効果だとするには無理があるのではないでしょうか。国もそうですが我が広島市においてもそうであるように事務事業を行おうとする各局部署からの予算要求が全て満額回答されることなど普通あり得無いではありませんか。それを副市長就任の効果とするにはかなり苦しい言い訳をしているようにしか見えません。

秋葉市長は女性助役(今は副市長)の実現だけがパフォーマンスとして目的だったのでしょうから「そんなことは知ったこっちゃ無い」というのが本音でしょう。任期満了までの使い捨てが専らの定説ですが、その前には選挙もありますしね。(失礼) 

いずれにしても詭弁を弄して後付けの屁理屈は議会を愚弄しているというほかありません。財政再建をいいことに各種団体等への補助金をカットあるいは廃止する中でこれといって実績も効果も上がらない副市長にかかる人件費等は馬鹿になりません。これまでにも議会が指摘したとおり、これ以上の無駄使いは無いといっても過言ではないことを証明していますよね。

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