今や流行と言うか国民受けしている事業仕分け。広島県の湯崎新知事が早々と事業仕分けの取り組みを発表したと思ったら今度は広島市でも事業仕分けをすると秋葉市長が言い出しました。
この手法には一定の効果があるという反面、仕分けする側とされる側に権限の違いというものがテレビ画面を通じてもよく分かりました。
一方的に断罪し「廃止」、「縮小」、「凍結」、「計上見送り」という公開処刑のような光景に違和感を覚えた人も少なくないと思いますが、それでも国民は拍手喝采を送っている背景は何なのだろうかと思うのです。
長年の自民党政治に対する垢の払拭と映るのか、行政が作った予算と現実との乖離に反発しているのか、その影でぬくぬくとしている役人天国に対する反発なのでしょうか。
今日の記事で思うことは2つです。
まず、事業仕分けをするとした場合、明確なその理由が必要です。
次に仕分けメンバーは誰がどのようにして決めるのか。
その次は「お役人が作った予算を有権者の代表が・・・」というフレーズですが、その予算編成の命令権者は市長さんあなた自身のはずですが、いかにも自分は関係なくて役人が勝手に作っているという印象を与えますね。本当にそう思っているのならこれは重大な誤認識です。予算とは市長自身の思想信条に基づく都市経営を単年度に表したものでビジョンをかたちにしたものです。
公共事業見直し委員会のことも引き合いに出されているようですが、これは前述したような基本事項が不透明、不明確だったことから発生したことであり、ご自身の説明責任がしっかり果たされていないことがこのような結果を招いたと学習した上で実行されたほうがよろしいと思います。
時流にに乗ったつもりでパフォーマンスばかりしていると大怪我の基です。