政権を失った自民党は当初、再建に向けて何やかやと意見が噴出しまさに百家争鳴の状態にありました。
その中のひとつに「党名変更」という馬鹿馬鹿しい議論がありこれまで燻っていました。
昨日、現職、落選者を含めた130人から意見聴取会が行われ、「党名変更」についても意見交換されましたが、結果はこれまでどおり「自由民主党」に落ち着きそうです。何を考えているのやらさっぱり分からない議論だと思っていましたが、この発想は「逃げ」以外の何者でもなく落ち着くべき当たり前の結果になりました。
また、党の基本理念、基本構想、基本方針などはこれから政権構想会議を経て最終決定される見込みです。
党名を変更してイメージを変えようと思ってもそんな下衆な考えに納得するほど国民は甘くないと思いますが、このような対症療法的措置で自民党が生まれ変わることは絶対に出来ません。
自民党は ’93年の宮沢政権不信任決議からもうおかしかったのに下野した後も社民党を抱き込んで政権復帰したり、公明党と連立を組んだりして他力本願で政権を維持してきたことがとうとう今年になって綻んだということを考えれば今は結党の精神に立ち返り苦しくても時間がかかっても自力で立ち直ろうとする姿を国民の前に示せなければ再生は無いし国民のイメージは変わらないと思います。