政権交代から早3ヶ月が経過しました。
ハネムーン時期は終わり具体的、現実的な対応が求められる中、国民の反応は様々ですが経済や景気という問題は国民にとって一番身近で一番肌で感じやすいことだと思います。 ところが浮上するどころか沈没の危機に瀕し連立政権の軋みは確実に音を立て始めていると言ってもいいでしょう。
経済問題に加え今一番大きな問題となっているのは外交問題ではないでしょうか?
民主党は臨時国会での議論もそこそこに切り上げ小沢訪中団は政財界約600人を引き連れ中国詣でに出かけています。そんな折も折り、現政権は習近平国家副主席の来日(15日)にあわせて天皇陛下との会談をルール無視で宮内庁を強引に押し切りセットしました。
これは中国に対する民主党の忠誠と土下座外交を意味するものであり、今後の日本にとって大きな足かせとなるばかりでなく将来にわたって国益を損なう取り返しのつかない大きな間違いを起こしたと思います。一方で今回の特例は政治利用との批判もあり今後物議を醸しそうです。当日握手はありません。
来夏の参院選で圧勝を狙う小沢幹事長は経済界の全面協力を目論んでいますから「小沢氏の中国訪問ご一行様」は既定路線における作戦の要かもしれません。
小沢氏に逆らえない鳩山首相は小沢幹事長のなすがまま状態で操られています。(会期延長も小沢訪中団の計画で4日間しか延長できなかった)
また、沖縄米軍再編問題では日米合意の辺野古のキャンプ・シュワブへの移転をめぐって現政権は日米関係において信頼関係を損ないそうな危機に直面しています。
安全保障を機軸とした日米同盟強化を目指す自民党と、経済活動重視の日中関係を強固にしたい民主党とこのあたりで色がハッキリと出てきたようです。