再議から一晩明けました。
最初に今議会での私の行動を記しておきます。
予算特別委員会の分野別審査が終わった時点で私は「若草町地区再開発事業の40億円無利子貸し付け」、「五輪招致検討検討費の2,600万円」、「旧市民球場の解体費1億3,800万円」の3項目を最重要案件と位置付けました。理由は言うまでもなく市民生活に重大な影響を及ぼすからです。
再議の臨時会では2つの再修正案が提出されたのですが、どちらも上記内容を満たすものではなく、3月26日に修正可決された内容よりも大幅に後退するもので自分としては到底賛成できるものではありませんでした。一方で修正内容に含まれず上記内容が温存された原案には当然ながら大反対の意思を表しました。
自分自身の行動はそれまでと同様、一貫して貫けたことに一定の満足感があるもののスッキリしない気持ちと悔しさが私の心を支配しています。
それはどう考えても予算特別委員会の採決、本会議での採決を経て一旦は議決された内容が再議によって全く逆となり、原案に限りなく近い内容で決着したことです。これまでの予算審査は何だったのかという茫然自失状態です。
相撲で言えば土俵際のうっちゃりと言うか、押し出しで勝ったと思ったのに足が先に出ていて負けた勇み足のようなもので割り切れない気持ちが充満しています。
議会内の多数派工作が激しく繰り広げられた最終局面を簡潔に振り返ってみると、結局、公明党の寝返りと共産党の優柔不断さがもたらした結果と言えます。迷走、混乱、逆転負けの要素はここにあります。
余りに党・会派の立場と事情を重視したため屁理屈によって主義・主張が都合よく使われ、誰のための新年度予算かサッパリ分からなくなってしまいました。細かい経緯を知りたい方はどうぞご連絡を。
今回の結果は議会内で市長派、反市長派と言われる人たちの数が拮抗しているために起きた悲劇であり、政治のあり方、政治の手法が大きく問われる臨時会になりました。