那覇地検は尖閣諸島で発生した海上保安庁の巡視船と中国漁船の衝突事故で逮捕していた中国人船長を処分保留で突然釈放してしまいました。
相次ぐ中国側の圧力に屈した日本という事実が歴史に残ることになり取り返しのつかないミスを犯したことになります。
地検単独の判断でこうした行動はとれるはずも無く政府の関与や指揮権の発動があったことに疑いの余地は無いのですが、菅総理はじめ閣僚は知らんぷりを演じています。
国内法に則り粛々と進めるとしていた態度を一変させたことは国内世論に大きな反発を招いているばかりでなく、結果だけしか分からない国際社会は日本という国の甘さを改めて認識したことになり、世界の笑い者になっています。このことがこれから先、単に中国だけでなくどれだけ国益を損なっていくかということを考えれば大失態と言えます。
中国人船長を解放しても言いがかりをつけて石家荘市で拘束されている日本人4人(フジタ中国現地法人)の身柄は依然として解放されず一体何のための釈放だったのか全く分かりません。
いずれにしても10月1日に召集される臨時国会で野党の集中砲火を浴びることは間違いなさそうです。予算もさることながら大変な国会になると予想されます。