昨日午後2時半頃、韓国・延坪島の住宅街が北朝鮮人民軍の砲撃を受け韓国軍はこれに応戦しました。韓国軍は兵士2名の死亡と十数名の負傷者が発生し、住民も被害を受けました。北朝鮮軍の被害は明らかになっていません。
北朝鮮は韓国軍に対し黄海上で軍事演習を行なえば黙っていないとの通知文を送っていました。
演習海域は朝鮮戦争後、国連軍が軍事境界線として設定した北方限界線と北朝鮮が主張する海上軍事境界線の内側にあり、これまでにもこの海域では船舶での銃撃戦が起きています。
朝鮮戦争休戦協定を破り、民間人にまで被害を及ぼした行為は国際社会から一層孤立する暴挙であり、許されることはありません。一方、3代世襲の新体制移行に伴う軍内部の反発が原因という見方もあるようです。
ただ、休戦協定は国連軍、朝鮮人民軍、中国人民義勇軍との間で調印されており、韓国は休戦に反対し、調印を拒否しています。したがって北朝鮮にはそれなりの理屈と言い訳があるのかもしれません。
なんだかこれまでの事件と比べて今回はちょっと戦争を想起させるような砲撃事件ですが、国連安全保障理事会が緊急会合を準備しているようです。