motani.jp

MENU

閉 幕

昨日臨時国会が閉幕しました。

補正予算がかろうじて成立したくらいで何も目覚しい成果があった訳でもなく中国漁船衝突事件やそれに伴うビデオ公開の扱いを巡る一連の騒動や閣僚の相次ぐ失言に国民の多くが失望し批判が集中した国会でした。 

政権担当能力の余りの無さと稚拙さは国家存亡の危機を招き対米、対中、対露など国益を大きく損なう結果となり、国際社会における国の強固さと信頼を大きく後退させる結果となっています。

普天間基地問題では国外移設、最低でも県外移設と言った昨年の衆院選とその後の鳩山政権でズタズタにされ、それまでの自民党による努力の成果は大きく後退しました。県民の気持ちは民主党によって弄ばれただけでなく沖縄県知事選挙では推薦候補すら擁立できない状態に陥り、沖縄県民のみならず全国民の信頼を裏切ったといっても過言ではありません。このことは第2次世界大戦の本土決戦で傷ついた沖縄県を再び戦場にして掻き回した政府・民主党の責任はこの上なく重大だと思います。

国会終盤には柳田法務大臣の「二つ覚えておけばいい」発言は辞任に追い込まれ、仙谷官房長官の「自衛隊は暴力装置」、馬渕澄夫国交大臣の「中国漁船衝突事件の対応」は参院で問責決議が可決されるなど今後の国会運営に大きな影を落とすことになりました。ほかにも蓮舫大臣の国会議事堂内でのファッション誌撮影問題、岡崎トミ子国家公安委員長は北朝鮮の韓国砲撃での危機管理能力の欠如など国会軽視、自覚の無さが露呈されました。

こうした状況で来年年明け早々に始まる通常国会は最初から大荒れになる可能性もありますが、菅総理は現在、内閣改造を考えていないと強気の発言をしています。

政権交代で国民の抱いた淡い幻想は木っ端微塵になり、政治が如何にコツコツと一歩一歩歩みながら積み重ねていくことがいかに大事であるかを思い知らされた1年になりました。、便利になった今日の生活のようにスイッチを入れれば何かがすぐ変わる、欲しいものがすぐ手に入るというような手品のようなことは無いことを痛感しました。

自民党は反省と大人の対応でここまで我慢してきましたが、少なくとも来年度予算成立後の解散総選挙に追い込めなければこのまま野党慣れしてしまうかもしれません。今後自民党は日本をどうしようとするのか、国民は国政に何を求めるのか、大混乱の時代に突入した今、日本は大きく変革していくのか、それともこのまま沈没いしていくのか大きな岐路に立っています。

ページトップへページトップへ