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脱法行為

今日は朝から広島市の不正経理に対する集中質疑がありました。

平成16年度分について会計検査院の指摘を受けて自主点検をしたところ「平成16年度から21年度の間で8億5千万円に上る不適正経理があった」と当局は発表しました。

これは「不適正経理」ではありません。完全な「不正経理」です。

昭和52年、今回の内容と全く同じ「預け金」、「一括払い」、「差し替え」などにより当時の日本電信電話公社 近畿電気通信局(現在はNTT西日本本社)で不正経理が発覚し、大規模な事件に発展しました。当時も官公庁や3公社などに厳しい視線が向けられていました。

逮捕者まで出したこの不正を正常化させるまでの事務作業には3年という年月を用し大変な綱紀粛正が叫ばれたものです。

市の進める点検は6年間の内の3年度だけをするという何とも杜撰というか、横着なやり方です。「同様のやり方が継続されていると推測する」というのがその理由ですが、ここに隠れた犯罪が潜んでいるとしたらどうするのでしょうか。全年度調査するのが市民の思いであり当然のことだと思います。

損害を与えたら弁償(賠償)するのが当たり前ですが、何を根拠に額を決めたのかと言えば他都市の例に倣ったという訳の解らない答弁をしています。

本来このような問題は地方自治法第243条第2項第3号に基づいて調査されるべきでこの手続きを組織ぐるみで避けて隠そうとしています。表現も不正を不適正に調査・監査を点検に弁償金(賠償金)を返還金に言い換えて保身丸出しの瀬戸際対応です。どこかの国と一緒みたいです。

また、本来の手続きであれば弁償金(賠償金)は職員賠償審査会の決定を踏まえ決められるはずですが、発表された内容は市長の独断で決定しこの手続きを経ていません。何の根拠も説明も納得もなく従わされる職員もかわいそうですね。職員組合もよく黙っていますね。毒饅頭を食らってもう殆ど御用組合なんでしょう。

事件にしないよう穏便に済ませるために組織ぐるみのごまかしをしようとしています。何がコンプライアンスですか!取るべき対応をしないで臭いものに蓋をしようという市長の姿勢は明らかに脱法行為です。

法令違反を見過ごす市議会であってはならないと思いますが、皆さんはどのように思われますか?

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