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ギリギリ

菅首相の退陣と会期延長を巡る国会対応が混迷を極めています。

当初、昨日の段階で民主党執行部案で首相を説得できると見られていましたが、延長日数、文言、再生エネルギー特措法などを巡って首相の抵抗が激しく、昨日午後から予定されていた与野党幹事長・国対委員長会談が流れ、本会議も流会となりました。

執行部・首相で昨晩まで断続的に協議してきた最終案は「延長幅は70日、23年度予算執行の関連法案である特例公債法案と2次補正予算の成立」で合意しました。

また、「3次補正は新首相の下で」という文言に反発した菅首相は「3次補正は新体制の下で」を主張し修正されました。

岡田幹事長はこれらを確認書として成文化し、自公に協議を持ちかける予定ですが、自民党は今日午前の幹部会で「70日にした理由が不明確」、「3次補正予算は新体制でと言うのは首相退陣を意味するとは言うものの、これまでの首相の言動から内閣改造もこれに当る」と疑心暗鬼が先行しており、確認書で合意するのに対して慎重論が大勢となっています。

自民党は50日延長を提案するかどうか検討していますが、政府・与党が70日を強行してくれば与野党の信頼関係は完全なゼロになると自公では見ています。

午後から会期末最終日を向かえ、延長問題について本会議を開く予定ですが、現時点では夜にずれ込む可能性が大きくなっています。

与野党の信頼関係は今やガタガタですが、それ以上に執行部と首相の信頼関係の方が酷いのかもしれませんね。

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