昨日に引き続き本日も本会議が開かれ、4人の議員が質問に立ちました。
その一人、今田議員が質問に入る前の演説に感動しました。
松井市長の被爆者との対談の中で不適切として取り上げられている問題を見事に解説していました。
東北地方を襲った大地震、大津波で「国が早く援助してくれ。何をしてくれるのか」との要求がある一方で、「亡くなった人のことに思いを馳せれば、大変だけど残されたものが復興に向かって頑張るしかないでしょう」と言う人もいる、「日本中から義援金や物資を送って頂きありがたい」とお礼を述べられる方がいらっしゃいます。と
大変な状況になったとき、「あれをしてほしい、これをしてほしい」という権利要求のようなことではなく、悲しみと苦しさ、窮状を乗り越えようとする自助努力を見れば、そっと手を差し伸べる、これが日本人が総じて身に付けている日本の品格なのではないかと思います。と述べ、この状況で暴動が起きるわけでもなく、礼儀正しく行動し、助け合って整然と困難に対処しようとする姿が欧米を中心に世界中へ配信され、日本人として誇らしい気持ちになりました。とも述べました。
「くれくれくれ」ではなくて、先ず最初に受けた支援に対する感謝があって、生き残った自分たちが頑張ろうという努力を見て、これはほっとけないという国民的総意のもとに国の支援があるということが大事なのであり、権利の主張が当たり前、やってもらって当たり前ではないことの趣旨を射抜いていました。
若干の違いはあるかもしれませんが、かつてJ・F・ケネディの発した、有名な言葉があります。
「国は自分のために何をしてくれるかではなく、自分は国のために何が出来るのかを考えよう」
と言ったことがありました。まさに国難のとき、現状の日本という国、国民である私たちはこのことを考えなければならないのかもしれません。