民主党代表戦選は29日午後行われ、野田佳彦氏(54)が新代表に選出されました。結果は消去法とは言え、落ち着くところに落ち着いたのではないでしょうか。
1回目の投票で過半数を得た候補者はいませんでした。
1回目
海江田143 野田 102 前原74 鹿野52 馬渕24
投票資格者398の内、横路衆院議長、西岡参院議長ともう一人(不明)が投票を棄権し、395名が投票しました。過半数は198となりました。
2回目(決選投票)
野田215 海江田177 棄権3 無効3
決選投票となった2回目では113票の上積みがあった野田氏に対し、34票の上積みにとどまった海江田氏は伸び悩み、逆転で野田氏の民主党代表が決まりました。
1回目で過半数に達しなかった各陣営は、当初から決選投票を予想しており、投票前には、まず、前原、野田陣営が2位候補を応援することを確認、菅グループの江田法相は「非海江田で票を集中させたい」と述べ、前原、野田両陣営に伝えていました。
鹿野陣営には「小沢グループ」の議員もいたようですが、告示後は会合に顔を出さなくなったらしいですね。「小沢グループの引きはがしはひどい」と大畠国交相・選対本部長は反発していました。
したがって、自然に反小沢グループはアウンの呼吸で形が出来上がり、「非海江田」包囲網は出来上がっていました。
馬渕グループは自身の政策に近いとして海江田候補に投票しました。
野田選対の顧問に就いていた岡田幹事長は「僕らが描いたシナリオどおりになったな」と笑顔で語ったそうです。
正式には今日の衆参両院本会議で首相指名選挙が行われ、野田氏が首相に指名される見通しとなっています。参院では過半数を占めない民主党ですが、野党が各党党首へ投票するため、谷垣自民党総裁を統一候補とする野党共闘は成立しませんでした。