昨日、衆参両院で首相氏名選挙が行われ、民主党代表選で新代表となった野田佳彦氏(54)が内閣総理大臣に決まりました。
早速、党内人事に着手し、党運営要の幹事長に輿石 東氏(75)を起用し、政調会長には前原誠司氏(49)、幹事長代理には樽床伸二氏(52)、国対委員長に平野博文氏(62)を決めました。
輿石氏は現在、党参院議員会長を務めていますが、参院議員の幹事長は自民党時代でも無く、政権政党では初めてとなりました。衆参両院の党運営をガッチリ握ったことになり、小沢グループは大きな権力を手中にしたと言えます。
樽床氏は中間派、平野氏は鳩山グループ、前原氏はグループの長であり、党内融和に配慮した形となっています。
しかし、代表選では反小沢で戦い抜き、人事では小沢氏の側近中の側近を起用するなんて、出来そうでできない人事ですが、この野田という人は、思ったよりもドッシリ構えて懐の広い人なのかもしれません。
こうした場合には、当然リスクを抱えた人事ですが、メリット、デメリット、どちらの目が出るかはやってみなければ分からないのかもしれません。
でも、後がない民主党には変わりなくギリギリの攻防が続くと思われます。
残りの党内人事と肝腎要の閣僚人事をすすめ、2日には新内閣が発足する予定です。