第178臨時国会が明日から始まります。
ただし、会期は16日までの僅か4日間で、予算委員会は開かれません。
野田佳彦首相は就任後初めての所信表明演説を衆参本会議で行います。
自民党が求めていた会期、予算委員会とも合意に至らず、波乱含みの臨時国会になりそうです。会期の4日間、予算委員会は26日以降に開くことを「政府・与党3役会議」で輿石 東幹事長が報告し、了承されたようです。
当然ながら、3次補正予算の成立が、それだけ遅くなることへの批判が高まるのは必至で、被災民への対策、原発事故収束への対応に不満が鬱積することになりそうです。
こうした状況に加えて、鉢呂吉雄前経済産業相の発言をめぐる失態や首相の任命責任、小宮山厚生労働相のタバコ税値上げ発言など火種が多い状況となっています。
また、むこう5年間の復興に必要な予算は13兆円と見込まれており、この財源をめぐっては臨時増税を主張する首相派と反対派で内閣府一致、党内不一致の状況もあからさまです。
これでは野党の反発は高まるばかりで、3次補正の成立、来年度予算の成立過程を推測すれば、大変な船出であり、退陣論が深まって来春以降は何時、解散になっても不思議ではなくなってきますね。