23日、ドイツ連邦銀行が、新規発行の10年国債を入札で募集したところ、調達予定額の60億ユーロ(約6200億円)に対し、6割の36億ユーロ(約3720億円)しか、調達できず「札割れ」となりました。
最高の格付けを誇るドイツ国債は、これまで安全資産と位置付けられていますが、これは大変なショックのようです。平均落札利回りは1・98%でしたが、危機拡大を予想するかのようにドイツ国債の購入を控えたと見られています。
ユーロ圏ではギリシャ発の財政危機が、イタリア、フランス、ベルギー、スペイン、ポルトガルなどへ飛び火し、金融危機に発展する恐れがある中、ユーロ共同債導入が議論される事態になっています。
財政状態の脆弱化が表面化した中で、ユーロ共同債の導入は、欧州中央銀行に対し、全体の30%に当たる21兆円を拠出しているドイツにとって、この状態が続く中で債務危機対応が進むことは、ドイツの財政負担がさらに重くなるという懸念から敬遠されたようです。
同日、イタリアの利回りは、自力の財政運営が困難な「危険水域」とされる7%台を超え、スペイン国債も6.7%、ベルギー5.3%、フランス3.7%まで上昇しています。
危ないなぁ、日本は、さらなる円高で苦しむの?