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平和3事業

松井一實市長と湯崎英彦知事が、2012年度から共同で実施する平和施策3事業が始まります。

双方とも来年度予算でどのような内容を盛り込むのか興味深いところです。

以前にも少し書いたのですが、その時は二重行政となるのではないかと危惧して指摘しました。

市長は、事あるたびに大阪を引き合いに出し、「あのようにならないように・・・」と発言していますから、その心配は無いと確信しています。 

しかし、これまでの委員会で、この件について報告や説明はありませんから県の「国際平和拠点ひろしま構想」の全体像が分からない現時点では、コメントしづらいのが正直なところです。

ただ、来月から始まる予算特別委員会では、これまで行なってきた広島市独自の平和施策と広島県の構想を分かりやすく比較できる説明が必要だと思います。

その上で、この3事業が完全なる相互協力の下に成り立つものなのか、一方に偏ったものとなるのか、じっくり見極めたいと思います。 

仮に、この事業が醜い主導権争いに発展する危険があるなら最初からやめたほうがいいと思いますが、大丈夫ですか?

因みに、平和施策3事業は以下のとおりです。

① 復興・平和構築の研究・発信
② 研究機関の連携強化
③ 国際会議の開催・誘致

最後に、「広島市の市長は、その住民の協力及び関係機関の援助により、広島平和記念都市を完成することについて、不断の努力をしなければならない」と定めた広島平和記念都市建設法に従った行動であり、一定の評価をすべきと考えますが、現状の広島市には、もっと現実的な問題・課題も山積しており、平和行政に偏らない前市政との違いを明確にすることも重要だと思います。

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