今日で厚生関係の質疑が終りました。
2日間の質疑で、医療、福祉、介護、子育て、生活保護、児童相談所などセーフティネットに関わる問題が議論されました。
現在、我が国が抱える現状が、そのまま広島市にも当てはまり、課題が浮き彫りになった感じです。
時には委員自らの体験談や現場視察の経験を交えながらリアルな論戦が交わされました。
厚生関係は人の命と尊厳に直接関わる事象が多く、現代における複雑多岐にわたる価値観、人生観も絡まって一様に解決することは困難を極めますが、広島市として現実的な結論と実行を市民に示すことが大事だと思います。
今日で全体の6分の2が終了しました。質疑に立つ委員からは、市長に答弁を求める場面も多く見受けられますが、今日の時点で、その光景を目にすることはありませんでした。
広島市における予算審議のやり方は、他都市からは「広島方式」と呼ばれ、長年にわたる広島市議会の伝統を今日に引き継いでいます。
本会議とは違って、行政は市長、副市長のほかに市長部局の理事者が、所管ごとに説明員として出席し、議会は予算審査を依頼した議長を除く全議員が予算特別委員会の委員として出席しています。例えば広島県などは双方の代表者による方法を採用しています。
この方法の最大の目玉は、議員が委員として直に市長と議論を交わすことができるという特徴を持っています。
「なるほどなぁ」とか、「いや、それは違う」とかいうことがあっても良いと思います。
初めての予算編成、予算審査で慎重になっているのかもしれませんが、自らのビジョン実現のために編成した予算案に対して堂々と論陣を張ることも必要ではないかと思います。