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憂国の士

訪米中の東京・石原慎太郎知事が、「尖閣諸島を都の予算で買い取る手続きを進める」とワシントンで発言したことは衝撃的でした。

この人の発想は、スケールがでかいというか、もうビックリです。

尖閣諸島のうち、栗原弘行さん(65)の兄が所有している魚釣島、北小島、南小島を取得する方針のようですが、「これは私の専決事項で決めたことだが、説明はします。」と東京都議会に対する対応を示しました。

因みに東京都では1件が2億円、2万平米以上の物件取得は議会の承認がいることになっているようです。

栗原さんによれば、所有者と石原知事が直接会って売買について話し始めたのは去年の暮れ頃からということです。

石原知事の発言を受けて、野田首相は、「所有者の方とは、これまでコミュニケーションをとってきた。あらゆる検討をしたい」述べ、国有化もあるとの認識を示しました。

栗原さんは、「兄は、あそこを日本の領土して守りたい。買取は国でも自治体でも同じことだが、高齢になっていくことを考えるとこの辺で表現しておかないと今後難しくなると判断した」と述べ、これから10年経つと兄が80歳、石原知事が90歳で島の管理に不安を感じ、都が買い取る方向で一致したそうです。

所有者は、石原知事を政治家として信頼し、尊敬していることが譲渡の大きな要因となっています。

また、栗原さんは「官房長官が、政府もそういう方向のことを検討する」と言っていることについて聞かれ、「石原知事が、今回のようなコメントを出さないと国が独自でやるという話が浮上してこないわけですね」と政府・国の対応に疑問を投げかけていました。

こうしたことに対して石原知事は、「さっさとやれよ。さっさとやればよかった。誰かがやらなければいけないのに国がやらないから」と述べました。

つづいて、中国政府が反発していることに対して聞かれ、「中国政府の反発と言うが、何で日本の政府とか日本人が反発しないのか」と答えました。

こうした当たり前のことが主張できなくなっている今の日本という国は、やはりおかしいですよね。

北九州市・北橋健治市長のコメントは「議会が全く知らないことを外国の地で、しかも日本全体に関わる問題について発言されたことは、私の発想ではいかがなものかと思う」と述べて批判的ですが、

わざわざ出張先のワシントンで、こうしたコメントを発信するということは、ひょっとして、本来の出張は表向きで、別の時間帯には米政府要人と会って、このことを伝えているのかもしれませんね。米国との安保関係、信頼関係等を踏まえた上でワシントンで発表することのほうが、中国、その他諸外国に対して、よりインパクトを与えると判断したのではないかと推測します。

皆さんは、どのように思われますか?

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