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近いうちに

昨晩、野田総理、谷垣自民党総裁の党首会談が40分行われ、その後、山口公明党代表が加わって行われました。

解散時期を明示できない野田首相に対して、最終的に「近い将来」から「近いうちに」という表現で合意したようです。

この党首会談で谷垣総裁は覚悟を決めたように思えます。

不信任、問責量議案の提出が急速に党内で広まっていた自民党は3党合意破棄をちらつかせ、本気度を前面に出していました。

成立させたい野田首相、3党合意も辞さない自民党、不信任、問責議案の提出に慎重な公明党の間でギリギリの決断がなされました。

しかし、解散時期は明確でなく、玉虫色の表現は3党間でも解釈がマチマチのようです。

当面、両議案は否決に向かうと見られますが、自民党は採決を棄権する方針です。

若手を中心に党内の不満は充満し、なお流動的な状況が続きそうです。

公債特例法案、一票の格差是正などの問題もありますが、政治生命を懸けるという野田首相も、現状欲張りなことは言えない状況に追い込まれました。

谷垣総裁は、増税法案に協力しても「近いうちに」を今国会中に実行しない場合、後の法案協力はできないと昨晩の党首会談で野田首相に最後通告していると思います。

神経戦が続く中、両党とも党内の不満を抱えながら薄氷を踏むような選択と決断が続きます。

諸刃の剣となる選択は吉と出るか、凶と出るか。

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