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帰 国

総理就任後、初めて米国・オバマ大統領を訪ねた安倍首相は、今日午前、政府専用機で帰国しました。

TPP問題では、「予め全ての分野で関税撤廃を求められるものではない」との認識をオバマ大統領から示され、交渉参加に向けて一歩踏み出した感じです。

経団連は歓迎していますが、農業団体はまだ納得・信用していません。

今後の党内調整を経て交渉参加に向けた声明発表の環境整備に取り掛かることになります。

また、尖閣諸島問題についても相当な時間を費やして説明したらしく、この地域が日米安保の対象であることを確認し、中国を牽制しました。また、この問題に対し、これまで中国の挑発に乗らず日本が冷静に対応していることをオバマ大統領は高く評価したようです。

また、日銀総裁人事に関して黒田東彦(くろだ はるひこ)アジア開発銀行総裁を充てる意向を固め、金融緩和政策に積極的な同氏を充てることでデフレ脱却を目指すようです。

韓国では朴 槿恵(パク クネ)氏が今日午前11時過ぎ、大統領就任演説を行い、正式に第18代大統領に着任しました。

朴氏は1974年に母親を、1979年には演説中の父を暗殺で失いました。

15年前、46歳で韓国政界(ハンナラ党)に登場し、2006年には地方選挙遊説中に自らも暴漢に首筋をカッターナイフで切りつけられ、あとわずかで頚動脈に達していたと言われています。

1965年には日韓基本条約を結び、戦後倍賞を含む処理で日韓国交正常化を果たしました。

この日本ODAが後に「漢江の奇跡」と呼ばれる戦後復興をいち早く達成し、今日の韓国経済発展に繋がっています。

この時の日本側代表は岸 信介元総理で韓国側大統領は朴 正煕元大統領です。

約半世紀を越えてこのような巡り合せは単なる偶然ではなく何やら因縁めいたものを感じます。

竹島問題で対立する両国の未来志向はこの二人の掌中にあるといっても過言ではないでしょう。

日本を取り巻く北東アジアの指導者が交替し、昨年は、ロシア・プーチン大統領、近々には中国・習 近平国家主席など新たな時代を迎えようとしています。

国防、経済など近隣諸国との外交がこれまで以上に重要度を増し、シビアでデリケートな対応が求められることになります。

そのためには、7月に予定される参議院選挙で勝利し、長期安定政権を樹立することが一番の国益だと信じています。

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