motani.jp

MENU

終 了

2月14日から始まった定例会及び予算特別委員会が今日終りました。

昨日、予算特別委員会での議論を終え、討論・採決を行った結果、平成25年度新年度予算は賛成多数で可決されていましたが、今日は、改めて本会議を開き、議会としての討論・採決を行いました。

本会議では、25年度一般会計予算をはじめ、22件の予算案が原案可決されました。

採決に当っては、一部修正案が提出されましたが、賛成少数で否決され、原案が可決されました。

採決に先立つ討論では、「意見を付して賛成」と称する賛成討論が行われましたが、違和感を覚えます。

時代が変わったのか、単なるパフォーマンスなのか、議会のレベルが稚拙になってきたのか分かりませんが、最近ではこうしたことが平然と行われるようになりました。

賛成の中にも議員の色々な立場、考え方等を含めた賛成であり、全員が一様の賛成ではないことから討論は、反対の立場で行うことが一般的です。したがって、賛成の立場から討論を行うということは全国の議会でも殆ど無いというのが常識です。

どうしても賛成できない場合に限り、反対を表明する意思を明確にするため、その趣旨を意見として述べるのが一般的です。

また、今日は決議案も採択されましたが、そのうち「事務・事業の見直しに関する決議案」は慎重を期した議会が、事務の執行に当って『市長に注文をつけた』格好になりましたが、これは市民に対する十分な説明、周知等を行うとともに十分な理解を求めるために議会の立場をアピールしたものです。激変緩和を促進するためには行政側に手抜きは絶対許されないからです。

市長は、提案した議案がすべて無傷で可決されることが当たり前ではなく、個々の議員による議論を通して最終的に議会の意思が決定されるというプロセスを自覚しなければなりません。

逆に議会には、予算の編成、提案権はありません。提案された議案の議決権が最大の権限です。議会の判断で不要であれば削除(修正減額)、相当であれば原案可決ということになります。実現したい事業には必ず予算が必要となります。今議会では、議会側から予算増額が出来ると勘違いした事案があり、チョッとお粗末でした。

このため、立場も違えば権限も違うという中で物事が決定しているのですから、相互の信頼関係は一定の緊張感の中で非常に重要ということになります。

お互いのプロセスをそれぞれが自覚し、丁寧に物事を進めるという環境の中で双方の一致点を見つけていくということが大事ではないでしょうか。

ページトップへページトップへ